je pense 39 世界旅行者は考える 39

【文化放送でインタビュー(2005)】
2009/01/14 「アラビアのロレンス/Lawrence of Arabia (1962)」を見ました。

【テアトルタイムズスクエアの入場券】
ネットであちこちうろついていたら、「アラビアのロレンス」が劇場公開される、という情報を見つけた。
2008年12月20日から、「テアトルタイムズスクエア」で上映とのこと。

アラビアのロレンスは、最初に日本で上映された時、映画を見に行った記憶がある。
高校では映画を見に行くことがなかったので、中学校のクラスで見に行ったのだろう。

今度新宿の「テアトルタイムズスクエア」上映されるのは、「完全版」というバージョン。
最初のリリースで削除された部分も追加され、ニュープリントバージョンと言うことで、映像もとてもキレイです。

オスマントルコは第一次世界大戦でドイツとともに戦い、敗れた。
そのあと、単純化すると、現在のシリア、レバノンがフランスの、イラク、ヨルダンが英国の勢力範囲となった。

ロレンスはこの地域で、トルコと戦い、アカバ攻略、ヒジャーズ鉄道攻撃などをして、ダマスカスへ入った。
映画では、アカバ攻略戦が前半のメインで、後半はダマスカス攻略までのヒジャーズ鉄道爆破が中心。


NHK高校講座「世界史」第32回
トルコ革命とパレスティナ分割 〜第一次大戦後の中東〜

http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/sekaishi/archive/resume032.html

イギリスは第一次大戦の時期に3つの相反する約束をしたので、これを「三枚舌外交」といいます。
・フサイン・マクマホン協定
メッカ太守のフサインに独立アラブ国家建設を約束
・サイクス・ピコ協定
アラブ世界をイギリス、フランスの勢力圏に分割し、パレスティナは国際管理
・バルフォア宣言
ユダヤ人の有力者に「民族のふるさとnational home」を約束。

フサインはヒジャーズ地方に王国を建国。
息子のファイサルと共に、オスマン帝国への反乱に乗り出します。

このアラブの反乱に協力したのが、イギリス軍の情報将校だったローレンスでした。
ローレンスは、オスマン軍へのアラブ人の戦いを支援するという任務を帯びていたのです。

ローレンスはファイサルの軍事顧問として行動を共にし、アラビア半島でオスマン軍と戦いました。
アラブ軍はローレンスの力を借り、まずヒジャーズ地方を勢力下に収めます。
その後も戦いに勝ち続け、北をめざしてゆきました。

1918年、現在のシリアの首都であるダマスカスを制圧。
ファイサルはダマスカスでアラブ臨時政府を樹立します。

1919年、パリで第一世界大戦後の国際秩序を決める会議が開かれました。
会議にはファイサルとローレンスも出席。

アラブ独立国家建設を主張しました。
しかし、この主張は会議で受け入れられることはなく、アラブ人の独立国家建設は実現しませんでした。

僕は、ロレンスの心の動きを中心に置いて、映画を見た。
脇役、端役に至るまで出演者の演技力がすばらしい。

敬礼をする士官の表情にまで、その士官の人生がうかがわれる。
砂漠のシーンが多いのに、全体的に重厚な舞台劇を見たような感動がある。

ロレンスの著作「Seven Pillars of Wisdom」の内容自体も、あちこちに歴史的には疑わしいところがあるようだ。
もちろん映画は、史実の通りに描いているわけではない。

ただ僕は、アカバにも、ダマスカスにも旅をしたことがある。
ダマスカスの(旧)鉄道駅の前の安ホテルにも泊まっていた。

エジプトから、ヨルダン、イスラエル、シリア、レバノン、トルコへと旅をした。
シナイ半島をバスで移動したり、スエズ運河に沿って走るバスに乗った経験もある。

だから、映画を見るにしても、想いが深かったね。
ただ、ヨルダンのワディ・ラム(Wadi Rum)には行ったことがない。

でも、ワディ・ラムの壮大な風景も見れて、なぜ観光客がワディラムにこだわるのか理解できました。

参照:WADI RUM http://www.wadirum.jo/
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090115
2009/04/20 高橋源一郎、ちゃんと書いたね@週刊現代
恒例の月曜日週刊誌立ち読み報告。
今朝は、いつもの通り「週刊現代」「週刊ポスト」「週刊大衆」「週刊プレーボーイ」を立ち読みしてきました。

いつものように、どうでもいい記事だけだ。
こんな週刊誌を金を出して買う必要はありません(キッパリ!)。

ただ、一つのコラムだけはまともだった。
それが、週刊現代に高橋源一郎が連載しているコラム「おじさんは白馬に乗って」だ。

今週のタイトルは「言ってはいけない」だ。
さて何を言ってはいけないのかというと、これは「北野誠問題」だ。

高橋源一郎は、非常にまともなことを書いている。
僕と同じことを主張しているのが、なかなかレベルが高いね(笑)。

高橋源一郎は書く。

言葉が消え、タレントが消える。
あったものがなかったようにされてしまう。
そして、そのことについて、誰も、何も、話そうとはしない。
(立ち読みして、コンビニから出て、急いでメモったので、句読点が間違っているかもしれません)

これは異常なんだよ。
もちろんネットではいろんな話が流れていて、誰でも知っている。

でも問題は「北野誠が追放されたのはなぜか」ではない。
「北野誠が消えたことを、どのメディアも報じないのはなぜか?」、ここなんだ。

北野誠程度の芸能人が生きようと死のうと消えようと、そんなことはどうでもいい。
しかし、北野誠問題を正面から語れないメディアしか持てない日本国民は不幸だ、とは言えるだろう。

ほとんどのコラムニストが沈黙している。
ただ高橋源一郎だけは書いた。

立派だ。
これから日本がどんどん言論が制限されていく時代に入るときに、高橋源一郎の言葉は重い。

ただ世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は、そのずっと前に、すでに「紀香陣内問題、北野誠問題に、メディアはなぜ沈黙するのか?」を書いているけどね(笑)。
2009/04/20 ベストセラー盗用疑惑、TDL逸話集「最後のパレード」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090419-OYT1T00854.htm?from=main5
東京ディズニーランドでの客とスタッフのエピソードを集めた本としてベストセラーになっている「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」(サンクチュアリ・パブリッシング発行、中村克著)に、読売新聞に掲載された「小さな親切はがきキャンペーン」の入賞作品がほぼそのまま収録されていることがわかった。

 ほかにも、掲載されている複数のエピソードが、過去にインターネットの掲示板「2ちゃんねる」に投稿された文章と酷似していることも明らかになった。
新聞に掲載された、東京ディズニーランドで起きた話ではない大分の遊園地の出来事を)を盗作して、TDLで起きたように、改変して、本にして金儲けをする。

また、2ちゃんねるからそのまま持ってきたものも多いという。

著者の中村克氏は、こういうインチキをやるような、品性だったわけだ。
中村氏は、TDLで15年間も「従業員指導」をしていたとか。

だとしたら、TDLの従業員は、嘘つきに教育されていたわけだ。
この程度ならば、誰でも考える。

僕はさらに深く考えるけどね。
だいたい「従業員が親切で感動しました」という話は、もともといくらでも作れるものなんだよ。

例えば、ある従業員が自分の評判をあげようと考えるならば、とても簡単。
友達に頼んで(自分で書いてもいいが)「あの人はとても親切で、こんなことがありました。感謝しています。給料を上げてやってください」と、書くだろう。

つまり、もともと「本当にTDLであった従業員の親切」といわれているものも、かなり怪しいことになるよ。
2ちゃんねるからネタを拾ったという。

が、2ちゃんねるの書き込みを信じる方がおかしい。
TDLがどこにあるかも知らないまま、想像力豊かな人たちがでっち上げた可能性は高いんだから。

もともと2ちゃんねるの書き込み自体、以前どこかで聞いた話、読んだ話をTDLのこととして改変して、書いた可能性はとても高いわけだよ。
もちろん、全くなかったことを、感動的な話にでっち上げる能力のある人も、2ちゃんねるにはいることだろう。

つまりこの本は、ほとんどが証明できない、いかにもありそうな感動話で出来ているわけだよ(笑)。
それは、世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)以外の旅行者が書く旅行記、旅行本も一緒だ。

旅行本には、いくらでもウソが書ける。
旅先での感動的な話、旅先での大冒険談、泥棒話、恋愛話、等々、いくらでも面白おかしく書ける。

旅先の話が実際にはなかったとは、証明できないんだからね。
だから、旅行経験の少ないライターは、旅の話ならば何でも書けると、大喜びする。

そうして想像力とデッチ上げで本を書く人がほとんどだ。
ライターの初心者は、まず旅行記で小説を書くことを勉強するとか(笑)。

ただ残念なことは、旅行をよく知っている僕から見れば、これは怪しい!と、ピンと来るけどね。
僕が読んだ限りでは、定番の「インドの冒険話」は、ほとんどがデッチ上げだ(笑)。

また、世界各地の話に、その場所の臭いが感じられないものが多い。
一度ある場所へいっていれば、その場所の感覚が共有できるはずなのだが…。

だから僕は、日本で出版されている旅行本を読むときは、ここは本当に行っているだろう、ここはでっち上げていると、判断しながら読んでいるよ。
実際、世界旅行者の本がすごいのは、全くウソがないことだ。

しかし世の中の一般の人は、なにが本当でなにがウソか区別出来ない。
だから、日本にはウソだらけの感動本、でっち上げだらけの旅行本が沢山流通しているわけだよ。

まあ、正直、世の中はウソとデッチ上げで成立している。

「最後のパレード」のような、定番のお涙頂戴の手垢の付いたエピソードをまとめた本を自分の金を払って買って、感動している人がいるということが、心配だ。
日本人は、本当に単純で、人を疑うことを知らず、ころっと騙されて、すぐに感動するからね。

正直、こんな精神状態だから、若い女の子が海外旅行に出て、プロポーズされて、騙されちゃうんだよね。
騙されるくらいならばいいが、結婚されて、外国人が日本に住み着くのに利用されたりしている。

日本人は基本的に、自分を持っていないから、すぐに他人の言うことを信じてしまう。
これを見ても、日本人には外交も戦争も、とてもとても無理だ。

ところで、中村克氏は約15年間、社員指導などを担当した(この経歴自体も信用でるか?)という。
そのTDL逸話集「最後のパレード」に盗作確実のエピソードが大量にあるという意味は、TDL自体に疑惑をもたらすものだ。
ということは、すぐにこの本は発売を停止され、絶版となるだろう。
いま急いで買っておくと、将来値上がりするかもしれません。
ただもう23万部も売れているというのだから、希少価値はないかな?
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090420#p2
2009/04/22 さようなら、「日刊ゲンダイ」!

僕は、最初の世界一周旅行から戻った1990年以来、新聞を宅配で取ったことがない。
日本の新聞は読む価値がないと、わかったからだ。

ただ僕は活字中毒なので、東京の夕刊紙「日刊ゲンダイ」と「夕刊フジ」は、結構買っていた。
「夕刊フジ」は、普通のサラリーマン向けだ。

「日刊ゲンダイ」は、サラリーマンでも、ちょっと現状に不満をもつ人を読者にしている。
そのせいか、政治批判は日刊ゲンダイの方が激しい。

日刊ゲンダイは、基本的には政治に不満を持つサラリーマン向けの夕刊紙だと考えられる。
一般大衆の不満を紙面に載せて、政治の変革を訴えるのが特色だろう。

ところが、最近の出来事で、「日刊ゲンダイの反体制が上っ面のものだ」とわかってしまった。
それは、「紀香陣内の離婚問題」に関連している。

最初、この離婚は、藤原紀香サイドがメディアへ出す情報をコントロールしていた。
どのメディアも「藤原紀香は浮気でDVの陣内に我慢が出来ずに別れたけなげな女」というイメージを流した。

でもそんなミエミエのウソは、まともな人間は誰も信じない。
僕は最初から、紀香が悪いと指摘し続けている。

僕の努力もあったので、2ちゃんねるを始めとするネットでは、いまや、紀香が悪いことになった。
いまは、「紀香に利用されて捨てられた陣内がかわいそう」という流れになっている。

さらに、紀香は、なぜあんな大きな顔をしているの?と疑問にもたれている。
紀香は、演技も下手で、歌も歌えず、ドラマは失敗だらけなのに、コマーシャルに出ていると、笑いものだ。

笑いものになっているのは、紀香だけではなくて、紀香のコマーシャルを流している企業だ。
レオパレスなんかは、紀香のコマーシャルを流しているだけで、企業イメージはどんどん下がっている。

ネットでは、「紀香が宣伝しているレオパレスには住まない!」という意見が大半だ。
ユニクロも、紀香を使ったのは失敗だと気がついているようだ。

つまり、いくらメディアで情報を操作しようとしても、一般常識のある大衆はだまされなかったってこと
ところで、日刊ゲンダイの芸能面も、最初から陣内批判の記事を載せていた。

これもおかしかったが、まあ、芸能記者さんにも同情していた。
「飲まされ、食わされ、抱かされ」の人間関係があるだろうから、許しておこうと思った。

ところが、今日の日刊ゲンダイ(2009/04/22)にも、さらに、紀香擁護の記事を掲載している。
それが、今日の日刊ゲンダイ15面の右下にある「ランキングの深層」という記事だ。

なんでも、「弁当を作ってもらいたいタレント」の5位に藤原紀香が入ったという。
こんなどうでもいい話を、まともな人間が、記事にするか(笑)??

ここにはこう書いてある。
「ベスト5の中でいちばん料理が上手そうに見える。彼女の得意料理はポトフで…」

「離婚の原因は陣内の度重なる浮気だったという」
だってさ(笑)。

紀香陣内の離婚は、バーニングの仕掛けだったというのがバレバレだ。
ネットでは、紀香叩きが主流だ。

つまり、この日刊ゲンダイの馬鹿記者は、ネットの人間が読むはずもない日刊ゲンダイの小さなコラムで、いまさらの「陣内攻撃」をやっているわけだ。
こいつは、馬鹿だね(笑)!

ところで、メディアというものは、政府攻撃をやるのは簡単だ。
それが、ある意味、メディアの存在意義なんだからね。

政府の悪口を言うのは、誰だって出来る。
でも、小さなところで、どちらの側に立つのかで、真実を語る勇気を持っているのか、それがわかる。

日刊ゲンダイは、ずっと、紀香擁護の立場を崩していない。
日刊ゲンダイは、結局、どういう接待を受けたのかわからないが、つねに、バーニングの肩を持っている。

つまり、日刊ゲンダイは、権力者に弱いわけだ。
ということは、政府批判も、ただポーズだけ。

それがわかったので、もう「日刊ゲンダイ」は買いません!
まあ、海外のタブロイド紙みたいに、どこまでもスキャンダルを追求して、有名人の虚飾を暴くような度胸もない。

ただのポーズで、政府批判をしているだけ。
実際は、芸能プロダクションの意のままに、一般大衆の流れを見損なった馬鹿記事を書くような日刊ゲンダイに未来はない。

もうすぐ潰れることでしょう。
少なくとも、僕はもう2度と読みません。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090422#p3