《ポルシェを持たない象》ケニア、マサイマラ国立公園
(これは、僕がケニアのマサイマラ国立公園に行ったとき、実際に目の前で見た、本当に本物の話だから、疑わないように)
マサイマラ国立公園で、象がジャングルを歩いていて、穴に落ちてしまった。
どうしても穴から脱出できないので、大声で助けを呼んだ。小さなネズミがその声を聞きつけてやって来て、象が穴にいるのを見つける。
「ちょっと待っててよ。友達を呼んで助けてあげる」すぐにネズミがいっぱいやってきて穴に入り、力を合わせて象を下から押しあげようとした。
しかし、象が重過ぎてネズミの力では穴から出せない。最初のネズミが象に言った。
「大丈夫。心配しなくていい。僕のポルシェを持ってくるからね」「おまえがポルシェを持ってるって?」と、象は信じられずに聞き返した。
「今では気のきいたやつはみんな持ってるよ。それじゃ」
ネズミはそう言って立ち去ったが、しばらくするとポルシェに乗って戻って来た。
穴の縁にポルシェを停め、象が長い鼻をポルシェのバンパーに巻きつけると、ネズミはポルシェを動かして簡単に象を穴から引っ張り出した。
その数日後、今度はそのネズミが穴に落ちた。
穴の縁が急なので、ネズミははい上がることができない。ネズミが助けを求めて声を上げると、そこへ通りかかったのがネズミが救った、あの象だ。
「穴から出してあげるよ!」
象はそう言って、足をネズミの落ちた穴に入れようとした。
しかし、象の足は大き過ぎて入らない。次に長い鼻を入れようとしたが、今度はつるつる滑ってネズミがしがみつけない。
ネズミは「君は、ポルシェくらい持ってないのかい!」と聞く。
「ポルシェからロープを垂らして、引き上げてくれればいいのに」象は言った。
「いや、僕は貧乏だから、ポルシェは持ってないんだよ」しかし、しばらく考えてこう言った。
「いい考えがある。僕がポコチンをしごく、そうすると僕のポコチンは伸びて固くなるから、それにつかまれ。そうしたら、僕が引き出してあげるよ」
そして、象のいう通りに、長く伸びたポコチンにすがって、ネズミは救われた。
僕はこの光景をずーっと、サファリの車の中から観察していた。
さて、僕の目の前で起きた事は、すべて神の啓示だ。
すると、この教訓は何だろう?ネズミはポルシェを持っていた。
象はポルシェを持っていなかった。わかった!
これは人間の世界でもいっしょだ。
つまり、
「ぽこちんが大きければポルシェを持つ必要はない」
(男に本当に必要なものはポルシェじゃなくて…)