《情熱のブラジルへ行こう!》

日本ってさ、夏は猛烈に暑くて(これはシンガポール以上なんだよ)、冬は本当に寒くってさ(でも、シベリアよりはましかな)、友達のいない恋人とは縁のない「GON!」の読者の中には「もう死んじゃおうかな?」って考えてる人がたくさんいると思う(おいおい簡単に決めつけるなよ)。

でも、まだ死ぬのはちょっと早いかも。

死ぬ前に、コタツで丸くなって、TVを一日中見てエロ本を読んでマスをかく生活を捨てて、暖かいところでうんと友達を作って燃えるような恋をすればいい。

僕の長い旅行経験から考えると、嬉しいことに日本で友達のいないタイプほど海外では人気者になれるものだ。

去年の秋、アルゼンチンが大好きだという旅行者とLAで出会ったことがある。
まあ僕から見ると、頭がすっごく硬くて話が全く面白くない人間で、日本では友達も少なそうだった。

しかしアルゼンチンでは友達がたくさん出来たんだって。
その理由は、言葉が通じないので彼が退屈だとばれなかったから(アリャリャ)。

彼が現地で知り合った(旅をしてると家へ招待されることはよくあるんだ)日系人とサッカーを見に行ったら、石を投げつけられてメガネが割れた。
でも彼は「アルゼンチンの人は親切だ」と言い続けていた。

たぶん言葉が通じない上に鈍感だから、自分の思いたいように思いこんでいるだけなんだよね。
でも本人がアルゼンチンが気にいってるのなら、それはそれでいいさ。

ブラジルにはまって、大学8年生まで頑張っていた大阪大学の男性も、日本では友達がいないけれどリオではすぐに友達が出来て、ディスコに行けばモテモテで、ちんぽこの先が乾く暇がないと嘆いていた。

南米では素人女性も積極的だが、女の子に自信のない人はそれなりのバーに入れば、その目的の女性がずらりと並んで君を待っていて、声をかければいいだけだ。

「世界旅行者協会」のK氏はサンパウロでこの手のバーに入り浸り、ついにはそこのボーイになって、女性の紹介をして1年を過ごしたが「ブラジルでモテなかったら生きている意味はないね」と、このコラムに嬉しい言葉をくれた。

そこで、暑くて、日本人男性がモテて、女の子がきれい(で積極的)で、比較的安く旅行出来るところを考えると、これはもうブラジルしかないと断言出来る。

アルゼンチンもいいが、ここは結構人種差別があって、僕はブエノスアイレスで夜中に(部屋はあるのに)ホテルを断られ続けて2時間さまよった経験がある。
まあ身なりが汚な過ぎたという話もあるが、アルゼンチンは外見で人を判断する上品なところなので、「GON!」の読者には勧められない。

しかも、誰でも一度は聞いたことのある、あの有名なリオのカーニバルが間近に迫っている。
今年は2月17日から4日間開かれることになっているが、この時期は世界中から観光客や泥棒や売春婦がリオに集結するので直前に日本からブラジルへ行くのは大変(直行ではほとんど不可能)だし、ツアー料金になると非常に高い。
でもそれ以前に、このコラムを読んだらすぐに、南米へ行っちゃへば大丈夫ってこと。

で、このコラムの特徴は「読んですぐ役に立つ」がモットーなんで詳しく言いますね。
まずLAへ飛ぶ。そしてLAで切符を買う。

現在だとサンパウロやリオへの1年オープン往復切符が650ドル程度で買える。
つまり日本から12万円で、コパカバーナ海岸のトップレスでTバックのお姉さんたちの姿が見れるわけだ。

「でもブラジルのビザはどうするの?」と疑問に思う人がいればなかなか優秀。
LAで切符を買ったついでにビザを取る人たちが多いようだが、これは滞在費もかかるし面倒だ。
僕のお勧めはブラジルの隣国アルゼンチンの首都ブエノスアイレスへ飛ぶこと。
アルゼンチンへはノービザで入国出来る。

ビザは隣で取るのが基本で、僕はブラジルのビザをボリビアで取ったが非常に簡単だった。
さらに僕の経験を言うと、アルゼンチンからブラジルへ国境をイグアスの滝から越えると入国審査がない。つまりノービザで不法入国出来る。もちろん簡単にビザが取れるから必要がないのだが。

LAのダウンタウンを歩けば中南米系の旅行代理店がたくさんあるし、Los Angels Timesの日曜版のTRAVELのページでは安い世界一周切符や太平洋一周切符なども見つかる。
LAのリトル東京で日本語新聞を読めば、日系の旅行代理店が簡単に見つかる。

ブラジルの言葉はポルトガル語で、「ボンディア(おはよう)」「オブリガード(ありがとう)」「ソウ・ジャポネス(日本人です)」「クワント・エ(いくら)?」程度を覚えておけば、問題ない。

で、わけがわからなくなったら、サンパウロのリベルダーデの日本人町のはずれの「ペンション荒木」へ行けばいい。
同じ目的の日本人男性の集団が君を暖かく迎えてくれるだろう。

(スーパーニューズマガジン「GON!」1996年2月号掲載)

kenichiro.nishimoto(c)1996


「みどりのくつした氏とは?」

アジア・ヨーロッパ・アフリカ・南北アメリカ・南太平洋・オーストラリアを「連続・無帰国・単独」で、2年8か月、本物の世界一周を達成した世界旅行者。パソコン通信・旅行講演・旅行エッセイで「正しい」旅行情報の普及に大活躍中。世界旅行者協会会長。

注)1998年、アルゼンチンからブラジルへ、イグアスの滝で国境を越えるとき、ビザのチェックがあったという報告がありました。アルゼンチンでブラジルのビザを取ることを勧めておきます。

 

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