サイゴンでお土産をさがして、Tシャツ、オイルライター、ローレックス、万年筆をチェックするが、みんな怪しい

【バーで旅行哲学する世界旅行者先生@銀座/東京】
サイゴンで、「統一会堂」のあと「侵略戦争犯罪博物館」を見た。
もうベトナム戦争関係の場所はこれで十分だ。

サイゴンからは、他にも「クチトンネル」へのツアーもある。
が、そんなベトコンの地下トンネルを見ても意味がないよ。

ベトナム戦争という全体像をつかんでいて、クチトンネルも存在価値がある。
しかしベトナム戦争を知っていれば、別にベトコンが作った穴なんか見ても意味がない。

逆に言うと、ベトナム戦争を知らないなら、クチトンネルを見る意味がない。
ベトナム戦争を知っていれば、クチトンネルは重要ではない。

だいたい、ベトナム自体に、そんなに観光資源となるようなものはないんだから。
現在(2008年)は、日本のメディアがなぜか、ベトナムを持ち上げて、特に女性向けに宣伝活動をしているようだ。

でもね、スタイルの悪い日本女性が、ベトナムでアオザイを作ったところで、着られはしないよ(涙)。
それに、着ていく場所もないだろう。

ベトナム雑貨を変に持ち上げても、それが一体なんなのか、誰もわからない。
ベトナムへ行って、エステをすれば、ぼったくられ、セクハラを受けるだけ。

もともとベトナムなんかに、ちゃんとしたお土産はないんだよ。
しかし、日本のメディアが持ち上げているベトナム土産をあさりに、とにかく「ベンタイン市場」へ歩いてみる。

ベンタイン市場は、1994年でも有名だったし、いまもガイドブックに紹介してある。
また、日本のテレビ番組などでは、ベンタイン市場で芸能人が買い物するシーンがある。

ただ僕が行った感じでは、ベンタイン市場は特に安くもなく、わざわざ買うようなものなかった。
何も珍しいものがないので、個人旅行者定番の「Tシャツ」を買おうとした。

個人旅行者が買うTシャツとは、胸に旅をした場所のロゴが入っているだけの単純なもの。
だから「Vietnam」とか「Saigon」がよくあった。

1994年では、「Good Mornig, Vietnam」ロゴのTシャツが目立った。
でもね、ロビン・ウィリアムズの「グッドモーニング,ベトナム」が人気になったのは1987年だよ。

僕も世界一周旅行中に、どこかで見たような記憶がある。
この旅は、1994年。

わざわざ、「Good Mornig, Vietnam」のTシャツを1994年にベトナムで売る意味はないと思うけどね…。
ベトナムはきっと、金になることなら何でもする国なんだよ(笑)。

ベンタイン市場で、「Good Mornig, Vietnam」ロゴのTシャツをちょっと値切って、2枚5ドルで購入した。
そのあとレロイ通りを歩いて戻っていたら、おばさんがTシャツを持って声をかけてくる。

こちらのTシャツの方がベンタイン市場のTシャツよりも図柄も材質もずっとよかった。
その値段が2枚で4ドルとなる。

20ドル札を出して、16ドルのおつりが欲しいのだが、おばさんは僕の言うことが理解できない。
近くにいた若い女の子が2人の間を通訳してくれて、おばさんは走っていって、お釣りを持って戻ってきた。

あとはゆったりとレロイ通りをドンコイ通りの方へ歩く。
途中で有名な「レックスホテル(Rex Hotel)」に立ちよる。

そのころ有名だった「バクダン」のアイスクリームスペシャルを頼んだりした。
ドンコイ通りに戻って、店を冷やかして歩く。

すると1994年のこの時期、イヤに目立つものがあった。
まず第一が、ジッポーのオイルライターだ。

ジッポーのオイルライターには、米軍の部隊名などが彫り込んである。
でも、簡単にわかるスペリングミスがあるので、これは怪しい。

だいたい、米軍がベトナムから撤退した1975年から20年もたっている。
いまどき、なぜこんなに多量のジッポーライターが出てくるんだよ(笑)。

しかも、行く先々で売ってある。
さっき行った戦争博物館では、ライター1個が10ドルだった。

ドンコイ通りの店で、交渉して、2個で12ドル(1個6ドル)にした。
中古のロレックスもショーウィンドーに並んでいる。

値段を聞くと、ロレックスが80ドル〜140ドルだといわれる。
がもちろん怪しい。

その他にあるのが、万年筆だ。
万年筆には有名メーカーのロゴがついている。

でもどう考えても、怪しい。
値段は25ドルから40ドル程度だったけどね。

でもまあどの怪しい賞品も、観光客が手を出しそうないい値段を出してるねー(笑)。
やはり、ベトナム人は頭はいいんだろうね。

サイゴンホテルの部屋に戻って、ちょっと休んだ。
そのあと夕方にまた、ドンコイ通りに出て、「International Herald Tribune」を定価の2ドル半で買う。

ところで、サイゴンではこの定価販売の新聞でも、最初は4ドルと吹っかけるんだ(涙)。
ベトナムはとにかく、ボッタクリの国なんだよ。

多分「ボッタクリ」が、ベトナムの国民性なんだろうね。
例えば、中国や韓国の国民性が、反日みたいにね(笑)。

だから、気にすることはないんだよ。
国民性は変えようがないんだから。

この解決方法は、同じもので対抗することだ。
つまり、ベトナムはボッタクリなので、ゼッタイに値切ればいい。

中国や韓国は反日なのだから、日本人も反中国、嫌韓になれば、うまく釣り合うんだよ。
中国や韓国に好かれようなどと無理なことを考えなければ、何の問題もない。

さてそのあと、僕はドンコイ通りのちょっと洒落たバーに入った。
そこで、1人でIHTを読みながら、ちょっと粘った。

面白かったのが、この洒落たバーの店員が、僕がチップを払うかどうか気にしているのがわかったこと。
もちろんそういう場合、ミエミエにチップを欲しがっている場合、世界旅行者先生はわざとチップを払わずに店を出ます。

だって、それが世界旅行者の道なのだから。

【旅行哲学】 チップを払う客かどうか疑われたら、気分が悪いのでチップは払わない。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20080504