《中国とベトナムのビザが簡単に取れるなら、それは、旅に出ろという定めでしょう》
注:これは2002年の話で、現在は中国もベトナムも短期滞在にはビザが不要となりました(2007年記)

【新鑑真号にて】
さて、中国へ行くには、中国のビザを取らなければならない。
中国に行くのが僕の運命(さだめ)ならば、中国ビザが簡単に取れるはずだ。
一般に中国ビザは中国大使館で個人申請ができず、旅行代理店に依頼しなければならないと聞いている。
しかし、そういう情報を信じてはダメだね。
情報というものは、常に変化する。
その変化を常に敏感に意識していなければ、本物の旅行者ではない。
だから、本に書いてあるビザ情報を頭から信じたり、インターネットにある情報を頼るようでは、旅行者とは呼べないわけだ。
インターネットの海外旅行掲示板などで、他人の書き込んだ情報を仕入れるような人は、もともと海外個人旅行に出てはいけない人だ。
というのは、僕がいつも言うように、旅行の状況は、昨日と今日は違うし、一分前と今も違う。
また、人間と人間がやることだから、人によって全く違うんだ。
世界のあちこちでトラブルを起こして、あれが難しい、これが不可能だ、それは大変だ、と大声を上げる人たちがいる。
彼らは、自分自身の性格が悪くて(たいていは顔も悪いが)、世界各地で嫌われているという事実に気がついていないだけだ。
一般的に言われていることはもちろん疑って、自分自身で確認しなければならない。
1999年に中国へ行ったときも、中国ビザは個人申請ができないという話が流れていた。
しかし僕は、それを確かめるために、自分自身で、港区元麻布にある中国大使館近くの中国大使館領事部へ行っった。
自分でビザの個人取得ができないことを確かめる。
その足で、近くの中国旅行専門の旅行代理店へ行ったら、特別にビザを安く早く取れたわけだ。
その後、大阪の中国大使館では個人申請ができたという報告が、世界旅行者ファンから、僕に個人的に入っている。
インターネットの掲示板では、誰も東京で中国ビザの個人申請ができるという話はしてない。
が、それは、誰もやろうとしなかっただけの可能性もある。
また中国大使館領事部へ足を運んでもいいが、現在はインターネット時代で、中国大使館も当然ウェブサイトを持ち、そこにビザ情報が書いてあるはずだ。
するとそこには、一般の日本人の観光査証(Lビザ)は個人申請ができないから旅行代理店を経由した代理申請をするように、と明確に書いてある(2002年の話です)。
大使館のホームページに、これだけはっきりと書いてあるのだから、たぶん観光ビザの個人申請は無理だろうね。
すると、どの旅行代理店で中国ビザの申請をするかという問題になる。
1999年にビザを取った旅行代理店に行ってもいいが、しかし同じことをやっていては話のネタにならないよ。
それにもし2002年に僕が中国へ行く運命なら、なにか新しいことが起きるはずだ。
そう思って、インターネットの中国関係情報をネットサーフィンしていると、「中国国際旅行社(CITS)」のサイトにぶつかる。
中国国際旅行社といえば、中国の観光の手配を一手に引き受ける有名な旅行社だ。
中国国際旅行社(CITS)→ http://www.citsjapan.co.jp/
その中国査証取得案内のページを見ると、中国ビザの手配料金表があって、シングルエントリービザばかりか、ダブルエントリービザ(中国へ二回入国できるビザ)も、半年マルチエントリービザ(半年何回でも入国できるビザ)も一年マルチエントリービザも簡単に取れるらしい。
前回はシングルエントリービザを取ったのだが、中国に行ってどこか国外へ出てまた中国へ戻ってくる可能性もある(だって、旅に出たらどう動くかわからないしね)。
今回はちょっと贅沢にダブルエントリービザをとってもいいなと思う。
料金表によると、ダブルエントリービザが、普通申請(4日でビザが取れる)で12000円だ。
しかし、そのときは、特別料金として、e-mailでビザを申し込むと、2000円引きの1万円になる。
そういえば、前回は、シングルエントリービザを緊急(3日後)が1万円のところを8千円にしてもらった。
今回は、e-mailで申し込めば、ダブルエントリービザが普通(4日後)で1万2千円が1万円になる。
ビザが早く安く取得できるということは、神様が僕に「ほら、中国へ行ってもいいよ。とっとと行っちゃった方がいいかも」とのお告げなわけだよ。
これで中国へ行くことが決定したわけだ。
また、中国へ行く目的はとりあえず上海だけだが、そこからベトナムへも行きたくなるかもしれない。
で、ベトナム大使館でベトナムのビザを取ろうと考える。
以前は、ベトナムのビザを日本で申請するのが非常に面倒で、時間もお金もかかったものだ。
招請状を用意したり、代理店に高い金を払って頼んだりしなければならなかった。
それで個人旅行者は一度インドシナへ入ってバンコクやプノンペンでベトナムのビザを取るのが、一般的だった。
僕自身も1994年にカンボジアのプノンペンでベトナムのビザを取って、ホーチミンシティへ入ったことがある。
しかしもちろん、何度も言うが、ビザの取得条件と言うのは常に変化するものだ。
そこで、ベトナム大使館のサイトをチェックしてみる。
ベトナム大使館の入国査証(ビザ)申請の項目を見ると、なんとビザは個人申請できるとはっきり書いてある。
ということは、以前よりもベトナムビザは取りやすくなったわけだね。
中国ビザは安く早く取れるところを見つけたし、ベトナムビザは個人で簡単に取れるようだ。
ということは、今回の旅は、中国からベトナムへ向かうことが、僕の運命なのだ。
ところが、そうすんなりと、簡単にはすまない。
そんなにうまく物事が進むようでは、世界旅行者の旅はありふれたものになってしまうからね。
突然、世界旅行者が、中国へ行く前に米国へ行かなければならない情況ができてしまったのだ。
しかし、それもまた、もちろん、神の定めだった。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20081126#p2
注:
この話は2002年のことです。
2008年現在は、2週間程度の短期観光旅行の場合、中国もベトナムもビザは不要です。
(ビザや入国条件は常に変化しているので、自分で最終確認をお願いします)
リンク先が移転していた場合、グーグルで検索すれば、すぐに見つかります。
(「世界旅行者・海外説教旅」004)