《人がなにかを決断すると、それを妨害するようなことが起きる。そういう時は、迷わず行動すること》

上海へ行くと覚悟を決めると、とたんになにか上海へ行くのを押しとどめるようなことが起きる。
ま、これが人生というものだよね。
例えば、ずっとあこがれていた女の子とやっとセックスをすると約束ができる。
よーし一晩中寝かせないぞ! と、その日のためにマスターベーションを何日も我慢している。
そうしたら、精液がたまりすぎてポコチンが立って立ってしょうがない。
待ち合わせの場所へちょっと小走りに走ったら、ポコチンがジーンズに擦れて、せっかく溜めた貴重な精液をついうっかりピュピュッと発射してしまった(そんな話はねーよ!)。
一度セックスをした女の子にプレゼントしたバイブレーターが壊れてしまったと連絡があったので、新しいバイブを購入してプレゼントする。
すると、「西本さんのポコチンは太すぎるし、カリ高すぎて私のに合わないのっ!」と、バイブだけは受け取ったのに、冷たくセックスを拒否されてしまう(これは嘘っぽいけど、世界旅行者のホントの話)。
女性の場合で言えば、ステキな男性とセックスする話が決まって、シティホテルも取ってもらって、バイブもロープも用意してくれているのに、急に生理になってしまう(これはよくあるよね♪)。
こういう風に、なにかをしようと決断すれば、必ずなにかそれを妨げようとする問題が起きるものなんだ。
何度も言うが、それが人生というものなんだよね。
世界旅行者の場合も、上海へ行く! と決断したとたん、その決断を妨害するような、雑誌からのe-mailと美女からのe-mailが届いたわけだ。
しかし、某雑誌からの取材協力のe-mailは、よく読むと、世界旅行者個人へのインタビュー依頼のお願いではなかった。
中高年の海外個人旅行の実態を知りたいので、もちろん世界旅行者から話も聞きたいが、メインは誰か海外旅行好きの(世界旅行者みたいな特別な人ではなくて)普通の中高年男性を紹介してくれないか、という話だった。
つまらない話だよねー。
第一、ちょっと考えればわかるけどさ、他人を紹介して、僕の利益になるだろうか?
タレントプロダクションではないのだから、手数料も入らず、僕にとって何の利益にもならない。
自分の利益にならないことを進んでやるのは馬鹿だけだから、僕が誰も紹介なんかしないのが当然。
だから、このe-mailを書いた人間は、かなり頭が悪いと考えられる。
しかも、e-mailアドレスが、出版社ではなくて、個人のアドレスだ。
つまり、本物の編集者ではなくて、編集手伝いのライターさんだろう。
安ライターなんかと知り合っても、僕の役に立たないよね。
ただ、せっかくe-mailをもらったのだから、なにか利用できないだろうかと一生懸命考えて、返事のe-mailを書いた。
「役に立つ情報をたくさん持っていますし、紹介する人もいますが、詳しくは直接会って、ビールでも飲みながらお話したいです」ってね。
早い話、僕はタダでビールを飲みたかったんだよ(笑)。
で、実際に会って、吐くほどビールを飲ませてもらった(どうせ取材費で落ちるしね)。
ただ、僕の話は、世界的な視野を持った哲学的、社会学的な奥の深いものだったので、よほど頭がよくないと無理、普通のライターさんレベルではとても理解できるものではない。
ただ、せっかくビールを飲ませてもらったことには感謝したし、僕も基本的には親切ないい人だ。
そこで、誰か旅行好きの人を紹介しようとまじめに考えたのだが、紹介できる人がいなかった。
というのは、僕を知っている人はたくさんいるし、e-mailも山ほどもらっているし、また、直接会ったことのある人もたくさんいる。
だが、僕は用事もないのに自分から連絡を取ったりしないので、すぐに連絡が取れて紹介できるような人が僕のまわりにはいないんだよ。
帰宅したあといろいろ考えて、数年前に直接会って知っていた、旅行好きのドクターとサラリーマンを紹介しようとしたが、ドクターは最近旅行をしていないし、サラリーマンは連絡が取れなかった(リストラにあったようだ)。
僕が「みどくつFANくらぶ」を作ろうと考えたのは、一つにはそれが理由なんだよね。
というのは、いちいち連絡を取り続けていなくても、「みどくつFANくらぶ」というところである程度接触を保っていれば、海外旅行の話をする座談会なんかで人を集めるときに、すぐに連絡が取れるからね。
これでも、「みどくつFANくらぶ」に入っておくと、キミの利益になるのがわかるよね。さあすぐに入ろう!
(ファンクラブは現在、mixi「世界旅行者協会」にあります)
美女からのe-mailはとても心が動いたが、世界旅行者は「セックスしましょう」というe-mailをもらったくらいで、舞い上がったりはしない。
そんなe-mailは、冷やかし、嘘、いたずら、もちろん本気を含めて、山ほどもらっているんだからね(笑)。
まあ、実際は、本気でe-mailをくれた女性でも、なかなかセックスまでは行かないものだ。
というのは、僕は自分から女性にセックスを迫ることがないからね。
僕は、女性の方から「セックスしてください(うるうる)」とお願いしてくれないと、なかなか行動に移さない人間、つまり世界旅行者なんだからさ。
日本女性というのは、基本的に主体性がないので、実際はセックスしたいくせに、自分から積極的になれないものだ。
これが、日本女性が海外で片っ端から口説かれて、セックスをした上に金を貢ぐ原因なんだ。
この理論は僕のところで完全に成立しているので、アジア旅行の途中で、実例を挙げて解説しますから、お楽しみにね。
昔、マスコミでインターネットセックスの話がたくさん流れていた時、世界旅行者は当然、「マスコミの話は信じられない。インターネットで女性と本当にセックスできるかどうか、自分で試してみなければならない」と考えていたこともある。
そのときは、セックスすること自体が目的だった。
だから、インターネットでだらだらとe-mailのやり取りなんてしなかった。
e-mailのやり取りをして、相手を理解して(ま、理解した気になって)セックスをするのでは、それは本当のインターネットセックスではないよ。
e-mailをもらったら、すぐに直接会う。
相手をよく知らないまま、その場でセックス、これが本当のインターネットセックス!?
「もっとよく知り合って、相手を理解して、本当に好きになってから、結婚を前提にして、セックスしたいです…」なんて言ってるようでは、それはiインターネットセックスではなくて、「インターネットを通した恋愛」だよ。
ただ、恋愛の対象と知り合う手段としてインターネットを使っているだけだ。
それならば、友達に紹介された方が簡単だし、学校や職場で知り合った方が身元確実だし、それよりもなによりも、知り合いのおばさんに見合い相手を紹介してもらった方が、絶対に信用できるんだからさ。
インターネットセックスとはそんな甘いなまっちろいものじゃなくて、セックスをしたいもの同士が、インターネットで相手を見つけて、純粋にセックスだけを目的にすぐに、思い切りセックスをする。
これが本来のインターネットセックスの定義なので、誤解しないでほしいよね。
まあインターネットの初期の段階では、インターネットを知るためにいろいろな活動をしたこともあった。
そのあとは、もとの僕自身に戻って、ちゃんとした、僕が評価する、レベルの高い女性としかセックスはしない。
というわけで、セックスの話を出されたからといって舞い上がることもない。
美女とは出発直前にお酒を飲んで話をしただけで、「まあ、ちょっと上海へ行ってすぐに帰ってくるからさ」と別れた。
出発前の月曜日に、やり残していた準備をバタバタと片付ける。
シティバンクへ行って、ドルのT/Cとキャッシュ、それからユーロのT/Cを入手する(というのは、僕はシティバンクに口座を持っているのでT/Cの発行手数料1パーセントが無料になるからだ)。
僕はいつも手許に、ドルのT/Cとキャッシュは用意してあるのだが、今回の旅がどれほど長くなるかわからないので、少し補充したわけだね。
また、渋谷のUFJ銀行の外貨両替ショップで、円のT/Cも作った。
これは、シティバンクでは現在は円のT/Cを取り扱ってないから(以前は、円のT/Cも無料で作っていたけどね)だし、年中無休で両替をやっているUFJ銀行の渋谷外貨両替ショップをチェックしておきたかったからだね。
シティバンク → http://www.citibank.co.jp/
UFJ銀行外貨両替ショップ → http://www.ufjbank.co.jp/ippan/tenpo/gaika_shop/index.html
なぜドルのT/Cと円のT/C、またそれぞれのキャッシュ、おまけにユーロのT/Cまで持っていくかというと、一つには、東南アジアや中国での両替を実際にやってみて、その比較をやってみようと考えたからだ。
日本人旅行者というのは、実際、頭が悪く、理論的でなく、いい加減な噂を交換しているだけだ。
それがわかるのは、日本人だらけのこの地域で、どういう両替をしたら一番有利かという話に、一向に結論が出ていない点だね。
そんなものは、実際に両替したレートや手数料を比較してみればすぐにわかるものなのだが、自分がいくらで両替したかを考えない人たちばかりだ。
それでいて、旅先での自分の実際の経験ではなくて、いい加減な噂に振り回されて、よくある旅の噂、旅の嘘を拡大再生産している。
旅に出るとはっきり理解できるのだが、日本人というのは、理性的でなくて、決断力も、実行力もない。
ただ、日本人同士で固まって、くだらない話を交換してるだけだ。
しかし、現在の状況はどうかわからない。
ひょっとして、日本人旅行者が急に改心して、進化して、個人での判断力を持ち、決断力、実行力が備わっているのかもしれない(そんなことがあるはずがないけどさ)。
だから、僕の旅は、ただだらだらと名所、観光地を巡る、計画とおりの旅ではない。
僕がやろうとしているのは、旅先で日本人諸君と出会って、直接旅行者と話をして、日本人旅行者が何を考えているのかを知って、ついでにそこで旅や人生についての説教をしてみようという、哲学的、社会学的な旅なのだ。
だからこそ、今回の旅は、「世界旅行者・海外説教旅」と呼ばれるんだね(笑)。
(「世界旅行者・海外説教旅」011)