麗江古城の写真(2002年夏)

【麗江古城の入り口に立つ世界文化遺産の記念碑】
麗江の町は、たいして大きくなくて、大きな通りを歩いていけば、迷うことなく麗江古城に着いてしまった。
で、なぜ麗江古城にやってきたとわかるかというとだね、入り口には、大きなモニュメントがあるから(笑)。
小雨の中を歩いて、やっとたどりついた麗江古城。
それは、「古い、壊れそうな、歴史的な趣のある小さな町」であるべきだ。
ところが麗江古城の前に、豪華な世界遺産記念碑があって、その前に中国人民が大勢いて写真を取っていたら…。
ガクッとしないかな(笑)。
僕はもちろんガクッとしたんだよ。
で、そのあと、麗江古城の中に入っていった。
平日だというのに人がものすごく多くて、全く落ち着かない。
古城の中は、確かに建物は昔風に整備されているのだが、僕の経験からは、ディズニーランド風のテーマパークの臭いがプンプンする。

【麗江古城の中には、欧米人向けの店が多い】
「こりゃ参ったな…。でも一応、一泊ぐらいはしてみるかっ」と、うろついている。
古城の中はかなり近代化されていて、中にはインターネット喫茶や西洋風のカフェも目立つ。
「Lonely Planet」に紹介してあった「First Bend Inn」を見つける。
中国人のマネージャーは「今日だけは一つ部屋があるけれど、明日は予約で満室だから、出て行ってもらいます」という豪快な返事だ。
そのもったいぶった部屋を見ると、麗江風というのか、なんというのか、窓もないベッドだけしかない、つまらない部屋だよ。
そこで僕は、「こんなところにいる必要はない!」と、結論した。
一応古城といわれる地域を見て回ったが、全く面白くもおかしくもない。
水路があって、きれいな水が流れているが、その横には外国人観光客でびっしりのレストランが立ち並んでいる。

【きれいな水の流れる水路があるが、通りはお祭り騒ぎだ】
有名な四方街も、たいして広くもない、特徴のない、ただの広場だ。
アジアのことをなにも知らない欧米人の頭の悪い若者ならば、これで何かを勝手に感じるかもしれない。

【水路の横には観光客向けのカフェやレストランがある】
僕は単純に、世界遺産を売り物にして、海外からの旅行者からぼったくってるな。
しかもそれはその中国政府の強欲な観光政策なんだってことね(涙)。

【この道をまっすぐ歩いて、麗江古城を出ることにしました】
だから僕は、とっとと麗江古城を脱出して、大理へ戻ることに決めました。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20080929