043a《世界旅行者は崇聖寺三塔を見て、奥へ進み黄金大仏に祝福される》

【駐車場が広くて、すごく観光化されててびっくりした】
彼らは、これからバスで崇聖寺三塔へ向かうそうだ。
僕は正直、塔を公園から見ただけで満足なのだが、そういう話を聞くと、なんとなくたらたら歩いて崇聖寺へと向かう。

【ペー族の女の子たちはとても働き者です】
歩いて到着してみると、崇聖寺は新しく観光客向けに整備しなおされた、大観光施設だった。
それにいままで気がつかなかったのは、団体の観光客は、大理古城の外のツアー用の大型ホテルに宿泊し、バスで大理周辺の観光地を回り、大理古城の中へは入ってこないからのようだ。

【入り口を入ると三塔がそびえていた】
崇聖寺の入場料は外国人料金で馬鹿に高く、駐車場には大型バスがずらっと並び、観光客がひっきりなしに入ってる。
入場料が高いので少し迷ったが、なんとなく惹かれる気持ちがして、僕も思い切って入場してみる。
崇聖寺の2002年夏の、外国人入場料は、なんと52元。
中国元は15円と考えていいから、780円だ!

【振り返って、お寺から湖の方を見ている】
崇聖寺とは言っても、三塔以外はすべて新しく作られたもののようで、観光客を集めるために整備されているが、なかなか施設自体は大きい。
奥までいくと、そこに新しく作られた建物の中に、これもまた新しく作られたばかりだろう、金ピカの仏像が鎮座していた。

【世界旅行者を招いた黄金仏像】
で、世界旅行者はすぐに、この仏像が自分を呼び寄せたのだと、わかった。
この仏像は、新しく作られて、金ピカなので、ちょっと見には安っぽく、誰も紹介してくれないので、寂しく思っていた。
そこで世界旅行者を呼んだわけだね。
「世界旅行者くん、僕の姿も世界中に発表してくれよ。お礼は十分にするからさ」と、ささやきかけたのだ。
世界旅行者は、念入りにこの巨大な仏像の写真を取り、ここに発表することにした。
この仏像は、非常に霊験あらたかなので、みなさんも、ここでモニターに向かって、お祈りをすることをオススメしておきますね。

【観光客とペー族のガイドさんがたくさんいた/雨季なので時々小雨が降った】

【これはなかなかいい写真でしょ】
このあと、僕は、また歩いてホテルへ戻った。
そしてこの夜もまた、菊屋へと足を運んだ。
その夕べ、仏陀の導きにより、世界旅行者は菊屋で、迷える二人の日本人旅行者と出会う。
そこで行ったのが、今伝説として菊屋に残っている、世界旅行者、大理第三夜の説経だ。
その説経の素晴らしさと、それが与えた影響は、次回、語られることだろう。
(「世界旅行者・海外説教旅」043b)