「僕がどの国の大使館に行っても扱いがいい理由は頭が切れるから」(cuba13)

 

僕がなぜ福田君が日本では通用するだろうまともな学歴を持っていると考えたか、それを解説しておこう。
これまで、旅先で日本人は「ポコチンが大きい」「旅行経験が豊富である」の他に、「学歴や(知的レベルを証明するタイプの)職業」が自信を持つ理由になる、と詳細な説明をしてきた。

福田君は変に自信たっぷりの雰囲気を持っている。
しかもこの自信は彼の存在の奥底から沸いてくるもので、旅先でよく出会うウソツキ旅行者のような、口先だけのへらへらしたカルーイ感じではない。
そこで僕は福田君に、この条件を当てはめてみたのだ。

まず第一の問題だが、彼のポコチンは大きくない、というか細くて小さい。
貧弱な、頼りない、つまらない、ただ言い訳で付いているというだけの、どうしようもないモノだ。
これは彼の鼻が細くて短いので、簡単にわかった。

古来よりポコチンと鼻の大きさは比例関係にあると言われている。
鼻が立派で大きければ、ポコチンも大きい。

これは、現在では俗説として一応否定されているが、実はこの比例関係を公的に認めると、鼻の小さい男性に対しての差別が起きる恐れがあるので、これは国家の社会政策上の問題として隠されていると、厚生省の食堂のおばさんに聞いたことがある。
一般書店では販売されてない解剖学の専門の本には、はっきりと、鼻とポコチンの関係について書いてある(と思う)。

特別サービスとして、この文章を読んでいる処女のみなさんに(処女は多分読んでないと思うけれどもね)アドバイスして置くが、初体験では細くて小さい鼻の男性を選ぶようにしたほうがいい。

学問的に言うと、細くて小さい鼻の男性はポコチンも細くて小さい。
しかも先細りで亀頭のえらのひっかかりがないので、するりとあっけなく挿入できる。
持続時間も非常に短くて、たった1時間程度挿入しただけで、あっという間に射精してしまう(ところで、普通の男性は挿入して射精するまで約2時間が平均持続時間だ。これより短い場合は、付き合うのを止めたほうがいい。それから、噂では挿入して30分も持たない男性も最近はいるらしいが、これは「早漏」という重大な病気なので絶対に近寄ってはいけない)。
だから、ポコチンが膣に入っても、入っているかどうかわからないままに(もちろん気持ちよくはないが)、あっさりと初体験が済ませられるわけだ。

これに対して、初体験で欲張って、鼻が大きい男性と関係を持つと、当然ポコチンが大きいので、処女には受け入れるのが大変で、無理に入れようとすると、かなりの苦痛をともなうことになる。
最初から痛いと、セックスが嫌いになる。
人生で一番楽しいはずのセックスが嫌になったら、あとあと大問題になり、人生を誤ることにもなりかねないので、こういう無謀な行為はできるだけ避けたほうがいい。

だから、最初は小さなポコチンから始めて、だんだんと鼻の大きい男性を選ぶように(ポコチンのサイズを徐々に大きく)すれば、苦痛を感じないでSEXを楽しめるようになる(はずだ)。

話が旅行の話から、医学の専門的な分野に少しそれて、ついつい大学院レベルの話になってしまった。難しかったかもしれないが、そろそろ福田君の話に戻ろう。

さて、次に彼の旅行経験についてだが、前にも述べたように、髭を生やして民芸調のバッグを持ってアメリカへ来るようでは、たいしたことはない。
これはすでに、今の彼との会話で、旅行経験が少ないことが、証明されている。

だから、学歴か職業かで自信を持っているはずだ。
しかし、彼は医者でも弁護士でも高級官僚でもない。
というのは、もし医者だとしたら、僕の知る限り白衣を着て聴診器をかけている。
また、弁護士ならば、僕が想像するに、おそらく六法全書を抱えているだろう。
目の前の彼は白衣も着ていないし、六法全書も持っていないのだから、医者でも弁護士でもないと考えられる(!?)。
高級官僚は、霞ヶ関かノーパンしゃぶしゃぶの店か、刑務所にいるはずで、LAの安宿なんかにはいない。

この論理は、まあ、自分でもちょっと無理があるような気がするが、それを言い出すとこの僕の《キューバ旅行記》自体が成立しないので、勘弁してもらいたい(愛読者のみなさんは納得してくれると思うし、愛読者じゃなければ、もともとバカバカしくて、まずここまで読んでないはずだ)。

本当は、医者や弁護士になってしまえば金はできるが忙しいので、長期の旅行に出ることも、わざわざ安宿にやってくることもない。
だから、彼が医学部や法学部の学生だとしても、まだ医者や弁護士や高級官僚ではない。

残りの条件がすべて合致しないのだから、彼の自信は単純に学歴から来るものと推定できる。

実は、僕は福田君が頭がいいだろうとは彼を見た瞬間に思っていた。
それは知的なもの同士に通じ合う、テレパシーのようなものだ。

僕は旅行中はジーンズにTシャツが基本で、上着が米軍のアーミージャケットという服装だが、こんな怪しげな格好をしていても、世界中の国境をすべて問題なく通過している。
また、(評判の悪い日本大使館領事館を含み)世界中のどの国の公的な機関に行っても、僕に対する扱いは非常にいい。

その理由は、僕と会ってちょっと話をすると、わかる人には僕の高度の知性がミエミエでバレバレだからだ。
つまり、本当に知的な人、人を見るのが商売の人、そういう人には僕がどういう外見をしていても、本当は教育のある、育ちのいい、信頼できる人間だとわかるらしいのだ。

さて、僕の「君は学生さんなの?」という言葉に、旅行を馬鹿にされて落ち込んでいた福田君は、生き生きとよみがえった。

彼のおそらくはただ一つの自慢、生きていく支え、一流大学の学歴を披露するチャンスを僕はわざわざ与えてあげたのだから。

でも、そのチャンスを十分に利用できるのは、彼だろうか?

それとも、世界旅行者先生様だろうか?

(cuba13)

cuba14

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