「援助交際国家論」その1

《正しい援助交際》

援助交際が、現代日本を席巻している。
援助交際という言葉を聞いただけで、ポコチンが膨らんで困る中年男性諸氏もいれば、また急に「けしからん!」と怒り出すPTA関係者もいる(なかにはポコチンを膨らませたまま怒っている中年男性のPTA会長もいる)。

女子高生を見るたびに「いくらで援助交際をするのだろう?この普通のタイプの子で5千円ならいいけど、3万円じゃ高い。あっちの胸の大きいスタイルのいい有名女子大学付属高の女の子とできるなら、いくらお金を使ってもいいや。でも、こんなのに限って案外と病気持ちなんだよなー」などといろいろと想像をたくましくした結果、頭の回転が非常に速くなり、実際に有名大学に合格した受験生もいるとか。

このように援助交際は、現代日本に生活しているかぎり、避けて通れない重要なテーマである。

しかし、日本社会に浮かんでは消えてゆくすべての流行現象の例に漏れず、援助交際も言葉だけが一人歩きをしていて、その本質を深く追求する人はいない。

実は、この問題は、単に「最近の女子高生がお金をもらって簡単にSEXをするが、困ったなー」などという単純な話ではないのだ。
「世界旅行者」はこの問題を、真面目に真剣に深く考えてみたい。

さて、女性というものはもともとSEXが大好きな生き物だ。
これは女性週刊誌や女性向け漫画雑誌を読むと、よくわかる。

生物学的にもこれは正しく、民法でも女性は16歳で結婚が出来ることになっている。
特に最近は栄養がいい上に性に関する情報が社会にあふれているので、さらに早熟になり、中学生ごろになれば、頭の中はSEXのことではちきれんばかりになっている。

もともと興味を持っていて大好きなSEXがお金になって、「援助交際」という格好いい名前が付いて社会的に認知され、しかも友達の間で流行しているなら、これは援助交際をしない女子高生がいることの方がおかしい。

援助交際をしない女子高生はちょっと変だ、と「世界旅行者」は考える。

実は、女子高生はお金を欲しがっているわけではない。
単にSEXしたいだけなのだ。

ただ日本の女の子は恥ずかしがり屋さんだから、正直にズバリと「SEX大好き!」とは、なかなか言えない。
これは、日本では人の目を気にしておとなしい女の子が、海外に出て外人男性との恋愛で急に大活躍をする状況と同じだ。

そこで、「買いたいモノもあるしー」「お金が足りなくてー」というふうな、お金が援助交際の理由でもあるかのような言い訳をする。
でも、根本的には若い女の子はSEXに興味があってSEXがだーいすき、というちょっと隠したい恥ずかしい(?)理由があるのだ。

もちろん、お金はないよりもあった方がいいわけだから、お金をもらって好きなSEXをすること自体は決して間違ってはいない。
労働として考えても、短い時間でより効率よく収入が増えるわけだし(しかも、税金がかからない)、勉強時間も減らす必要がない。

これが、コンビニやファーストフード店でのアルバイトだと、拘束時間が長くて、勉強時間にも影響する(こういうバイトだと店長にタダでやられたりする)。

援助交際のいいところは、特に相手が中年男性の場合だと、高級レストランに連れていってくれたり、シティホテルでSEXしてもらえたりすることだ。
そうすると、テーブルマナーやホテルの使い方も自然と身に付き、社会勉強にもなる。

SEXテクニックも(まわりの男子高校生とするのに比べれば)勉強になるから、将来の結婚生活にも非常に役に立つ。
たとえ離婚しても、水商売に抵抗なく入っていける。

このようにごく普通に常識的に考えてみると、援助交際はいいことだらけだとの結論に無理なく達する。

ではなぜ、いいことだらけの援助交際に反対する人がいるのだろう。
僕が想像するに、それはおそらく自分が援助交際のつもりだったのに、女の子にSEXさせてもらえなかった、飲み食いさせてプレゼントしたのに逃げられた、つらく悲しく苦しい経験がそう言わせるのではないだろうか。

援助交際が一般化すると、もちろん税務署は経済活動で生じた所得に対する税金が取れないので困るし、ファーストフード店なども時給を上げないと誰もバイトに来てくれないので困る。
しかしこういう特別な職業の人を別にすると、正しい(ちゃんとやらせてくれる)援助交際ならば誰も反対しないと思われる。

もちろん物事には常に両面が存在していて、援助交際のすべてがバラ色なわけではない。
援助交際により女子高生がお金を不必要に持ちすぎて生活が乱れたり、援助交際で性感染症が増加したり、援助交際に麻薬や暴力団が関係するなどの様々な問題が生じていることもまた、決して目をそらしていけない事実だ。

次回は、さらにこの点をググッと深く考えてみたいと思う。

(援助交際国家論・その1)

kenichiro.nishimoto(c)1997

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