カトマンドゥからポカラまでのスイスバスの中で、日本人3人と出会う。バスの休息時間に親しくなったが、ホテルは別@ポカラ/ネパール
ダッカから飛んで、カトマンドゥに滞在していた最初の数日間、日本人旅行者に出会わなかった(汗)。
町にはいたのだろうが、とにかく、日本人旅行者と「どこから来て、どこへ行く」的な、ありふれた旅行話をしなかったのは確かだ。
フランス人の若者とは、町を歩いていると、ほとんど毎日出会って、挨拶くらいはしてたんだけど。
日本人がいなかったはずはないし、いま考えるとその理由がわからない。
多分、旅行者というものが、一か所に固まっていて、別のところには全くいないってことなんだろうと、いまは思う。
確かに南米なんかになると、日本人が集まる宿が決まっていて、ほとんど宿から外へ出ないなんて人もいるからね。
まあ、僕は、ネパールへ来て、カトマンドゥを歩いて、「パタン」「バクタプル」を見たから、カトマンドゥはこれで終了。
別に、カトマンドゥにこだわりもないわけで、次はポカラへいく。
カトマンドゥは、王宮や古い建物なんかを見るところ。
ポカラは、僕のイメージでは、単純に、山に囲まれた静かな村という感じかな。
ポカラへの行き方は、すでに調べてあって、カトマンドゥからスイスバスで7時間。
これは、カトマンドゥで一番最初に調べているし、バスの切符も前日に購入済み。
バス乗り場まで、朝のカトマンドゥを歩くと、町全体にもやがかかっていて、幻想的な感じがしたよ。
バスは、定時出発で、結構人が多かった。
僕としては、日本人旅行者が気になっているが、それらしい人も数人いて、ちょっとうれしい。
バスは順調に走り、道路もそんなに悪くなかった。
一か所だけ、道路状態が悪くて、ゆっくり進んだことがあった程度だ。
トイレはもちろんついてなかったが、トイレ休息もあり、問題はない。
ちょうど中間地点くらいのところで、ミールストップ(食事のための休息)があった。
このときに、日本人は、自然に声を掛け合って、一か所に集合した。
乗客の中で、日本人は4人で、東北の公務員の男性と、登山好きの30歳前後の女性と、それから20歳くらいの大学生の女の子、それに僕。
僕としては、日本女性2人と知り合えてうれしかった。
日本人男性も、頼りになりそうな人で、信頼できる。
30歳くらいの日本女性は、かなり登山やトレッキングに慣れている雰囲気。
大学生の女の子は、どうやら長期のインド旅行に来て、スリランカへも行く予定だったらしい。
ただこの時期、スリランカでは、タミール人とシンハリ人の内戦が、続いていて、安全ではなかった。
育ちもよさそうだし、頭も切れる。
インドには、頼れる人もいたみたいで、その人のアドバイスに従って、スリランカを止めて、ネパールに来たらしい。
この部分、もっと詳しく書けますが、個人情報については、これ以上のことは書きません。
30年前とはいっても、ネパール旅行をした人のことを詳しく書けば、誰か判る恐れもあります。
また、中途半端なことを書くと、いろいろ問題が起きるのは、僕もわかります。
ですから、安心していてください(危ないと思ったら、メールをください、削除します)。
というわけで、7時間のバス旅も、景色を見ているうちに、あっけなく終了。
バスは、ポカラの湖近くが最終ストップ。
ポカラに着くと、みんな「じゃーねー♪」と、サッと別れて勝手に宿を取った。
おそらく僕が一番、ポカラのゲストハウスなんかの、情報を持ってなかった雰囲気。
宿の心当たりもなく、何も考えずにやってきたわけだから。
とはいっても、バックパックを背負って歩いていれば、ゲストハウスの客引きからどんどん声がかかる。
危ない感じはまったくしないので、ただ、声がかかるままに、次々にゲストハウスを見て、設備をチェックして、値段を聞く。
まあ、まだ明るい時刻だから、暇つぶしにあちこち見て回る。
公務員の男性はそのころ日本人宿として有名だった「スルジェ」に泊まると言っていた。
僕は歩いていて声をかけてくる客引きの宿を3軒くらい見て、ちょっと奥まった静かな宿に決める。
結局僕が泊まったのは、湖から奥に入った、ポツンと立つコンクリート造りのゲストハウス。
気に入った理由は、部屋が完全に四角で、掃除しやすそうだったから。
トイレと水風呂は、部屋の外にあったので、部屋自体は、単純明快な建物。
余計なものがない部屋の、なぜかそのスタイルが気に入ったんだ。
部屋を決めて、公務員くんが泊まると言っていた、スルジェ館に足を運ぶ。
一緒に食事でもと思ったわけだ(もちろん、どんなところか調べたい気持ちもあった)。
スルジェ館に泊まっているのは、日本人だけので、これがいわゆる「日本人宿」ね。
その連中が固まっていて、一種異様な雰囲気を出していた。
僕は公務員君に軽く声をかけて、外に連れ出す。
表のカフェで、いろいろ話をするが、スルジェの連中は、ちょっと雰囲気が違うという話。
まあでも、僕としては、カトマンドゥからポカラに着いて、その途中のバスの中で、個性的な日本人旅行者と出会えたというのは、刺激的だった。
やはり、日本人バックパッカーとの付き合いが、全くないのは、不満だったからね。
でも、ポカラに来てまで、変な日本人集団とべったり、付き合う気もないし。
まあいろいろありますが、でも、ポカラは湖に沿った一本道だし、また日本人に会えるものならば会うでしょう。