自転車でパタンへ行くと、また例のフランス人とばったり。ネパールの古都で、運命を感じる。@カトマンドゥ/ネパール
僕のインド旅行は、タイ、バングラデシュ、ネパールと来て、まだカトマンドゥだ。
インドへ入るまで、まだまだ時間がかかるよ(笑)。
手っ取り早く、インドのことが知りたい人は、2005年の東インド旅行2007年の西インド旅行を読んでください。
僕がいま書いている「最初のインド旅行」は、30年前のインドの話なので、面白いです。
インドなんかは30年前も今も、ほとんど変化がない。
変化があるのは、インターネットで鉄道の切符が取れるようになったこと、それからインド国内にもLCC(ローコストキャリア(Low Cost Carrier))が出てきたこと。
問題は、ネットで列車の予約をしても、安い飛行機を使っても、インド旅行は、つまらなくなるだけってこと(涙)。
現地で人に聞きまくって情報を得て、しかもその情報がウソばかりだった、というのが、インド旅行としては一番面白い。
その一番面白い部分を、インターネットを使うことで、つまらなくするくらいならば、インド旅行には出ない方がましだ。
それとも最初から、ツアーでインドへ旅すればいい。
でも、「インドをツアーで旅しました」なんて、あまりに恥ずかしくて、誰にも言えないだろうけどね(笑)。
正直、「インドを個人旅行してきた」ってことは、その混沌、混乱の中を、自分の才覚で、切り抜けたってこと。
だから、インドを個人旅行した人は、尊敬に値する。
インド旅行の本質とは、ウソツキ、詐欺師、泥棒、の群がる中を、自分の判断だけを頼りにして、切り抜けていくものだから。
そういう旅がイヤなら、ツアーでインド旅行をして、それを正直に語った方がいい。
そちらのほうが、役に立つから、話を聞きたい人は多いだろう。
インド旅行としては、ダメダメちゃんだけどね(笑)。
そういう意味では、昔のほうが、確実に海外旅行は面白かったわけだね。
こういう、どうでもいいことをだらだらと書いてるのは、立派な理由がある。
本来は、今日は、「パタン」のことを書くつもりだった。
ただ、パタンのことは、ほとんど覚えてないから、文章を引き伸ばしているわけね(笑)。
まあとにかく、宿の近くの貸し自転車屋で、自転車を借りて、パタンへいく。
パタンは、ガイドブックでも、ネットでも、簡単に調べられるので、僕が書くことでもない。
ただ、カトマンドゥから歩いていくにはちょっと遠くて、車で行くには大げさ。
つまり、自転車で行くのに丁度いい感じのところ。
自転車を借りたが、乗りながら考えると、でも、不思議だ。
何が不思議かというと、カトマンドゥへ来てから、日本人旅行者に会ってない。
昨日出会った旅行者と言えば、空港で一緒だった、フランス人の若者だけだものなー(涙)。
後でわかったのだが、僕が泊まっている町の中心部の安ホテルが、ツーリストゾーンから外れていたようだ。
僕は宿は、寝る場所としか考えてないから、旅行者の集まるところから、ちょっと外れていたのに気がつかなかった。
この時期でも、カトマンドゥの「タメル地区」というのは、名前が知られていた。
だから、タメル地区のゲストハウスに行けばいい、と思わないこともなかったわけだが。
僕の心の中には、「ホテルを変えてまで、日本人旅行者が集まっているところに行くのは、神の導きに逆らっている」という気持ちもある。
結局、これからあと、一度、ポカラへ行った。
そのあと、思いがけなくカトマンドゥへ戻ってきて、タメル地区の「カトマンドゥゲストハウス」にチェックインした。
それからカトマンドゥの全体像がつかめたんだけどね。
でも今日は、自転車で、「パタン」を観光に来ただけだ。
ところで僕は、雑学は豊富だ。
で、ネパールには、「クマリ」という少女の神がいるということは知っていた。
その「クマリ」は、この文章を書いている今の今まで、パタンの王宮に居るものだと思い込んでいたよ(笑)。
でも念のために調べてみたら、あちこちに居るようだね。
僕としては、パタンは、クマリの居るところと思い込んでいたので、旅をしてたときは、感動も大きかったわけだが。
確かに、パタンは、古都らしく、中途半端に近代的な建物がないので、見て歩く価値はあった。
で、歩いていると、また出会ったよ。
フランス人の若者に(笑)!
2人とも顔を合わせて、大笑いだ。
いつものように、どうしたこうしたという話を軽くする。
でも、一緒に食事をしようとか、酒を飲もうとか、そういう話にはならない。
パキスタンを旅していたときに知り合ったフランス人とは、一緒のホテルに泊まったり、一緒にモスクを見に行ったりと、結構仲良くしたのだが。
やはり、カトマンドゥのフランス人は、ちょっと年が若すぎて、じっくり話せそうになかったからだろうか。
フランス人とはいつものように、軽く世間話をしただけで、別れた。
僕はまた、自転車でカトマンドゥへ戻る。
カトマンドゥは、人も穏やかだし、お寺などの様式も、日本人には受け入れやすく、長期間滞在するにはいいところなのだろう。
ただ、インド旅行中の僕としては、長居するところではない。
カトマンドゥ近郊に「バクタプル」という町があり、そこへバスが出ていると知った。
とすれば、明日バクタプルへ行って、カトマンドゥは見たことにしよう。
いつまでもだらだらいても、意味がないし。
インドへ行けばまた、見るものはたくさんあるだろう。
明日バクタプルへ行って、明後日には、ポカラへ行きましょう。
ポカラからは、山が見えるらしいし。