鉄道駅でバマコへの切符を買う@ダカール/セネガル

ダカール鉄道駅(黄色と黒の車はタクシーです)
金曜日の朝、ダカール鉄道駅に切符売り出しの状況を見学に行った。
もちろんマリなんかに行く気持ちはないんだし、まして時間ばかりかかって危険だといわれる国際列車なんかに乗るつもりはない。
ただ旅の話のネタになるだろうと思っただけなんだよ。
土曜日に出る列車の切符は金曜日に発売される。
しかしその売り出し時間は?
英文ガイドブックによると午前8時からとなっているが、昨日、駅の兵士に聞いたところでは、午前10時ということだった。
ということは午前8時から待つ。
窓口にならぶ黒人の皆様とフランス語で雑談をしながら待っている。
見ると、窓口は2つあってそれぞれに列ができている。
売り出されたのは8時でもなく10時でもなく午前9時半だった。
僕が並んでいた列でクシェットを頼むと別の列へと指示されて、最後尾に着くと10時半を過ぎていた。
ということは10時に来てもよかったってわけだよ。
僕の番になって寝台車を頼むと別の紙を出してきた。
それには車両と部屋番号が書いてあってガラガラだ。
こんな列車には誰も乗らないんじゃないのかな。
ひょっとしたら一人で一部屋をとれるかもしれない。
それなら列車の旅行も快適だが…。
ついクシェットを購入してしまった。
この料金が52400フラン。
前日に調べた料金よりちょっと高いが、なにかそれなりの理由があるのだろうさ。
ちなみにこの支払いは、もちろん現金しか受け付けられません。
CBAOで3000フランスフランをセーファーフランに換えていた。
手数料は2パーセントで手にしたのは29万4千(セーファー)フラン。
このときはパスポートがマリ大使館に預けてあったので身分証明書として、バンコクカオサン通りで作っておいた偽学生証が使えたよ。

国際列車の切符は見事な走り書きで、三枚ばかりの紙がホッチキスで留めてあるだけ。
その文字は全く判読できない。
本当にクシェットが取れているのかどうかわからない。
でも問題はない。
だって僕は、切符を買ったってマリなんかに行く気はないんだから。
これは切符を買うという話のネタを作っただけなんだ。
しかしその翌日、僕の足は鉄道駅へと向かっていた。
その理由は、どんな列車が来るのか見学したかっただけだ。

絶対に、こんな評判の悪い列車なんかに乗るつもりはなかったんだよ。 
【写真】ダカール鉄道駅
【旅行哲学】イヤよイヤよも好きのうち
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20070122