『セグーからバマコへのバスに乗って、砂漠化の実態を目にする』@セグー〜バマコ/マリ/西アフリカ

「L'AUBERGE(ロベルジュ)」のレストランで@セグー/マリ
モプティからセグーへバスで移動して、「L'AUBERGE(ロベルジュ)」の別館に泊まった。
この宿は、モーテル形式でまるっきり西洋風で、CNNも映るテレビがある。
翌朝歩いて、BITTR-TRANSとSOMATRAという会社のターミナルをチェックした。
昨日も使ったBITTR-TRANSの方が早く出ると聞いて、窓口で確認し切符を購入する(バマコまで2500フラン)。
ここでも3000フラン出すと500フランのお釣りがないと言われ、切符に「あとで500フランを戻します」と書き込んでもらう。
ホテルへ戻り荷物をまとめ、ホテル代を支払ってターミナルへ戻る。
出発は午前9時半の予定。
多分3時間から4時間程度でバマコに着くので、到着時間は昼過ぎになるだろう。
ちょうどいい。
昨日一気にバマコへ行かなかったのは、もちろん到着時間を考えたからだ。
掘っ立て小屋の待合所でバスを待っているときは、当然ちょっと頼りになりそうな人を捕まえてバスの行き先を確認する。
ものすごく肥った、つまり金のありそうなおじさんが、僕に興味を持ったようでいろいろと話しかけてくる。
「結婚しているのか、子供はいるのか、何をしているのか」なんてね。
こういうところであまり正直な話をしても面倒なだけなので、旅の定番の質問には誰もが納得するような答えを用意しておくのがいい。
僕の年齢で結婚もせず子供もいないとなると、質問が続くんだよ。
特に発展途上国では「なぜ結婚しないのか、子供がいなくてさびしくないか」と聞かれるに決まっている。
また離婚したと正直に答えると、その理由まで説明しなければならなくなる。
だから一応結婚もして子供もいるが、仕事で旅をしていると答える。
日本女性の場合でも、海外で独身で恋人もいないと答えたら大変なことになるよ。
すぐに、しつこく結婚を迫る男性がぞろぞろと出現する。
だから、身体の安全を考えても、一応恋人がいると答えておいた方がいい。
僕が作った「旅の持ち物リスト」にも、「恋人の写真」があるよ(チェックしてください)。
9時半出発と言われたバスの本当の出発予定時刻は9時45分で、さらに30分ほど遅れた。
その理由はバスの屋根の上に100ccのバイクを二台も積み込むのに手間取ったからだった。
バスに乗り込むときに乗客名簿から読み上げられる名前順に乗り込む。
中は自由席だが女性が前方の席を占める。
西アフリカの女性のスカートや上着、頭に巻くスカーフはカラフルで一人一人違っている。
が、男性の服装はかなりしょぼいのが特徴だ。
このバスも窓が開かず冷房が効かない。
これがマリの幹線道路を走るバスの特徴かもしれない。
セグーからバマコの道路も完全舗装されている。
が、片側一車線なので道路工事があったりすると渋滞が起きる。
道の両側は完全に耕作され尽くして緑が少ない。
時々山のように薪を積んだトラックとすれ違ったりする。
道路わきでも木の枝を切って束ねて売ってあるのを見かける。
つまりサハラ砂漠南側の砂漠化の原因は、まず人が多すぎて木を切って耕作地にするということ。
それと、木自体を薪として燃料に使っていることにもよるのだ。
これでは砂漠の緑化をいくら叫んでも、砂漠化を防ぐのが無理だとわかるね。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20100215