ゴレ島の風景を30分で見る@ダカール/セネガル/アフリカ

【ボートから見たゴレ島の全景】
2001年3月9日。
世界旅行者は、ダカール(セネガル)からバマコ(マリ)への国際列車の切符を買った
ダカール鉄道駅に午前8時から並んで、切符を売り出したのが午前9時半だった。
いろいろあったが、午前11時過ぎには、翌日発の夜行寝台列車の切符を確保した(と思う)。
鉄道駅からホテルのほうへ戻ると、左側(海側)にダカールの港が見える。
これが、ゴレ島へいくフェリーの乗り場だ。

【DAKAR-GOREEのボート乗り場】
実はこの前にも、ダカール鉄道駅を見に来た帰りに、この船着場があるのは確認してある。
その時は、建物に入ったとたん、変にしつこい黒人に絡まれて、ウンザリして、ゴレ島へ行くのをやめた。
ただ、翌日にバマコ行きの列車に乗るかもわからないとなると、気分が変わってくる。
だって、ひょっとしたら、もうセネガルへは戻ってこないかもしれないからね。
西アフリカの旅行の基本は、セネガルへ入って、マリを見て、それからブルキナファソ、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナン、ナイジェリアと下っていくもの。
少なくとも、ブルキナファソから、(2001年はコートジボワールが危険だったので)ガーナくらいまでは、旅をするのが当然だ。
だとすれば、ひょっとして、ダカールは最後になるかもしれない。
すると、ゴレ島は見逃すわけには行かない。
だって、一応「世界遺産」なんだからね。
しかも、ダカールの船着場から、船に乗ればたった20分程度で島に着く。
そうして、世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は、その船着場の横を歩いている。
しかも、明日の鉄道切符を買ったので、今日やることはもうない。
めったに日本人旅行者が来ない西アフリカのダカールで、世界遺産のゴレ島へ20分程度で行ける。
いまゴレ島へのボートに乗らないのでは、一生後悔するだろう。
というわけで、船着場へ向かう。
次のボートの出発が、午前11時だった。
ボートにのって、ゴレ島へ。
ただ、船の時刻表を見て、僕はゴレ島を正午(午後12時)に出る船に乗って、ダカールへ戻ることにする。
つまり、島の滞在時間は、40分程度かな。
ゴレ島自体も大きくないし、島で見るところも、「Lonely Planet」の地図で確認できる。
特に島に泊まるとか、島で何かしたいことがあるとか、そういうのでない限り、30分あれば十分だと思うよ(笑)。
ゴレ島で有名なのが、商人が黒人奴隷を閉じ込めていた建物「MAISON DES ESCLAVES DE GOREE」、というやつだ。

【有名な奴隷商人の館(SLAVE HOUSE)@GOREE島】
しかし、「Lonely Planet」によると、普通の商人の家だったらしい。
とにかく、アフリカでは奴隷話を入れないと、観光客が来てくれないようだからね。
昼休みの直前に見学したが、入場料が350セーファーフラン(CFA)。
この時期、千CFA(セーファーフラン)が170円見当なので、60円くらい。
どうせ建物を見るだけなので、60円なら、ナットクできる値段かな。
実際、上の写真の奥に海があって、「ここから奴隷を船に乗せた」なんていうわけだが、それはありえないしね。
ゴレ島の名物というのは、早い話、この奴隷屋敷しかないわけだ。
これさえ見れば、ゴレ島観光はオワリ。
天気がいいので、ぷらぷらと歩いていると、街角に絵葉書屋を見つける。
一枚150フラン(20円ちょっと)なので、6枚買いました。

【ゴレ島の土産物屋】
あとで聞いたら、いまやゴレ島は音楽家(ジャンベ奏者)や絵描きなどがいる、芸術家の島だったようだ。
そう思えば、街角も、なんとなく洒落た感じがしていた。

【ゴレ島の風景】
ゴレ島に来る時のボートで、黒人が英語でしつこく話しかけてきた。
それによると、ゴレ島の港にあるブイは、英国船が沈没した場所を示す標識だそうだ。
また、かなり昔の映画「ナバロンの要塞」が、ここで撮影されたとか、しなかったとか。
ゴレ島のガイドをするとしつこく誘ってきたが、なんとか逃げた。

【ゴレ島の小道】
「Lonely Planet」を読むと、ゴレ島に関しては、奴隷商人の館(SLAVE HOUSE)を見て、町を歩けばそれでいい感じだったからね。

【ゴレ島の港】
西アフリカで出会ったほかの日本人の中には、ゴレ島にしばらく滞在していたという旅行者もいた。
確かに、ダカールよりはのんびりしているので、時間がある人は考えてもいいでしょう。

【ゴレ島の港】
早めに港へ戻って、正午発のダカール行きボートに乗りました。
ダカール港に近づくと、なんと、北朝鮮の旗を掲げた貨物船が入ってたので、びっくり!
明日は、バマコへ行くかもしれないので、スーパーマーケットでワインを、道端でフランスパンサンドイッチを買って、部屋へ戻った。
クーラーをガンガン効かせて、部屋で早めに寝ました。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090508